軸装 
本金襴 
白甫作







軸装 
けしの花
丸井金猊




表具

    表具とは、布または紙を貼り、巻物・掛物・書画帖・屏風・襖などに作り上げることです。

それを専門にする職人を一般に表具師、あるいは経師(きょうじ)と呼びます。
また襖専門の者は唐紙(からかみ)師とも呼ばれています。
経師屋の誕生は中世以後で、書院作りや茶室に代表される新しい居住形式が、
和紙の普及とあいまって一般化するに従い、経師の仕事の領域は著しく広まり、
やがて市井の職人としての経師屋が生ずるに至りました。
そして軸物の表装、和本の装丁、襖の張貼(ちょうてん)などに、分化する傾向も見られるようになりました。
居住様式と深いつながりをもつ職人として、広く地方にも普及しました。
洋本の製本業なども携わり、これもまた経師職の新しい展開ということができます。





































   
   


   


   掛け軸の豆知識



    年に2〜3回は、カラッとした天気のいい日に虫干しをしましょう。
    掛軸などの保管場所は、高いところ(天袋など)にしましょう。1階の地袋等は、
    湿度が高いため不向きです。

    
軸装の保存と手入れについて

    ○最初2〜3ヶ月は、なるべく晴れの日に数時間ずつお掛けください。
    ○湿気と過度の乾燥は厳禁です。(湿気のある部屋、梅雨時、風雨の強い日、冷暖房のある部屋では、
                          特に注意が必要)
    ○直射日光が当たる場所は、お避け下さい。
    ○どんな良い表装でも、掛けっぱなしは軸を傷める原因になります。時々おはずし下さい。
    ○あまり強く巻いて保存するのはいけません。巻き終わったら柔らかい和紙で包むと湿気をとります。
      尚、虫除香は桐軸箱の隅か、軸先を置いてください。


  飛高堂